本日は、賃貸保証会社(家賃保証会社)のご説明をさせていただきます。

賃貸保証会社・家賃保証会社(⇒以降　保証会社で省略)は、どんな役割を果たしているのかをご説明していきます。

保証会社とは？

保証会社は、親族などの代わりに連帯保証人になっていただける会社のことを言います。

家賃滞納があった場合は、保証会社が借主に代わり家賃を立て替えて支払ってくれます。

滞納した分は、保証会社自ら借主から回収するようになります。

繰り返される家賃滞納や夜逃げなどの回収が難しい場合でも保証会社が家賃を保証してもらえるので、貸主にとってメリットの大きいサービスになります。

保証会社の保証内容

保証会社によって、保証内容が異なると思います。

一般的な保証内容は下記となります。

・滞納家賃などの未払い保証

・違約金や損害金の未払い保証

・原状回復費用や残置物撤去などの一時金未払い保証

・裁判費用の保証

貸主さんが安心できるサービスになっています。

保証会社利用料

保証会社に加入する際の利用料は、月額総賃料0.3～1ヶ月分が相場です。

更新時でも1年～2年ごとに更新料が1万円前後必要になります。

また、加入時の支払いではなく月額総賃料の数％を毎月加算することで更新料などもかからない場合がありますがパーセンテージによって高くも安くもなりますので確認が必要です！

保証会社利用審査

保証会社を利用する際は、保証会社利用審査で承認をもらう必要があります。

ここで承認が出ないと物件入居審査をかけていただけないところが多いくらいです。

もちろん保証会社審査が否認となってしまった場合は、入居できないことになります。

審査項目は、以下の項目が審査されるようです。

１、収入(賃料1か月分×３以上)

２、雇用形態と職種

３、家賃滞納歴

４、借入金返済状況(クレジットカード＆ローンなど)

５、借主・緊急連絡先へ本人確認の際、電話対応の仕方

１と２はとても重要な審査基準となりますが、収入が良くてもパート・アルバイトや派遣社員など雇用形態が不安定だったり、職業が水商売などは通りにくくなる傾向があります。

３と４は、家賃支払いの基準に直結する項目なので滞納などがあるかどうかを調べられます。

5に関しましては、必要な時に連絡が取れる方か電話対応が横柄でないかなどの確認があります。

保証会社の審査基準

保証会社も大きく分けると3種類に分類できます。

『信販系』・『LICC系』・『独立系』

それぞれ異なった審査基準があります。

※信販系

金融の信用機関(CIC、JICC、KSC)の情報をもとに審査している保証会社のことをいます。

この情報は、金融機関に共有されているのでカード事故や債務整理に自己破産をされている方はブラック扱いとなるため信販系の物件は避けられたほうが良いと思います。

主な信販系保証会社

・㈱アプラス

・㈱エポスカード

・オリエントコーポレーション

・㈱ジャックス

・㈱セゾン

・㈱セディナ

・㈱ライフ

※LICC系

保証会社の協会『LICC』に加盟している保証会社です。

加入企業間で申込内容から家賃滞納履歴まで共有しているため家賃や更新料を滞納したり、契約に関するもめ事を起こされた方は審査否認になる確率が高くなります。

主なLICC系保証会社

・アーク㈱

・㈱アクアインシュア

・㈱アルファー

・エルズサポート㈱

・㈱近畿保証サービス

・興和アシスト㈱

・ジェイリース㈱

・全保連㈱

・賃住保証サービス㈱

・ニッポンインシュア㈱

・㈱ランドインシュア

・㈱ルームバンクインシュア

※独立系

こちらは、独自の審査基準で審査をする保証会社のことです。

他とは違い、情報共有がないため自社利用歴で審査をしてもらえるので使う保証会社で滞納歴がなければ通りやすい保証会社となります。

主な独立系保証会社

・日本賃貸保証㈱

・日本セーフティー株式会社

・フォーシーズ㈱

・㈱Casa

保証会社を利用するメリット

借主さんは、保証会社を利用することで親族へ連帯保証人をお願いすることなく契約できること。

親族が既にいらっしゃらない方も同じく契約ができること。

貸主さんや管理会社にとっては、滞納リスクを減らせること。

滞納があった場合、回収業務も保証会社が代行してもらえること。

保証会社を利用するデメリット

保証会社利用料がかかること。

家賃滞納時、回収方法が強引な場合があること。

まとめ

保証会社は、必ず利用しなければいけないかどうかは管理会社や貸主次第ですが、利用必須物件が多いことも事実ですね。

理由は、上記でも説明いたしましたが審査から回収さらには各保証もついているため利用メリット高いことにあります。

借主は、家賃を滞納してしまった場合、できる限り早めに管理会社や貸主へ遅れてしまう理由と今後の相談をすることで回避できる問題もあると思います。

事故報告をされてしまい、保証会社と話しすぐ支払えば問題ないとは思います。

滞納回数が増えたり、滞納期間が長くなると傷は深くなってしまいます。

滞納してしまう場合は、傷が浅いうちに相談するようにしましょう。

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